全大教第6回女性交流集会報告 


全大教第6回女性交流集会が12月1日、2日の両日にわたり、京都、弥生会館で開 かれました。初冬を迎えた京都は錦秋のただ中にあり、きりりとした冷たい空気をふ るわせて女性たちの元気な声が響きました。  参加は延べ33単組67名、地元京都大学からの参加者55名および全大教役員10名を併 せて総勢132名となりました。  全大教女性部鴫原副部長、全大教三宅副委員長、沼倉京大職組副委員長の挨拶、宮 地光子弁護士による記念講演ののち、全大教女性部の方針に沿って4つの分科会に分 かれ翌2日の午前中まで討論が行われました。  「住友ミセス差別裁判」勝訴など数々の女性差別 に関する裁判を闘って来た宮地弁 護士は「平等への女たちの挑戦」を題名として迫力に満ちた講演を行いました。一方 で男女共同参画社会基本法の理念を評価しつつ、他方で行政の無策を批判し、理念と 現状の乖離について分析しました。女性差別事件を裁く裁判官の女性労働者に対する 性的偏見や、意図的差別以外は「公序・良俗」に反しないとする司法の旧態依然ぶり にも言及しています。これは明らかに憲法の理念に反するものです。  このような司法の偏見にも拘わらず、最近の差別 裁判勝訴はひとえに女性たちが声 を上げ続け、行動を起こした結果であり、一つ一つの経験の積み重ねが効を奏したと 言うことができます。  私たちを取り巻く情勢は、大学の構造改革方針と独立行政法人化、あるいは公務員 制度改革など三ツ巴、四ツ巴の嵐の中にあり、それを背景とした分科会は当然ながら 、再編・統合等の情報が飛び交い、大学のあるべき姿、職務のあり方、組合の役割を めぐって熱のこもった討論の場となりました。  女性部の究極の目標は女性部の必要性をなくすことにありますが、そのためには女 性たちが今結束し、差別のない職場づくりを目指さなければなりません。メイリング リストなどを利用した意見・情報交換もさることながら、対面による討論の場も必要 であることを再確認し、2年後の第7回目交流集会の開会を祈念しつつ2日間の日程 を終えました。                     2001.12. 05 全大教女性部常任委員会

第3分科会(人間らしく働き続けられる条件づくり)報告  

 第3分科会では21単組31名が参加して労働時間の問題、育児と介護の環境づくりと職場との両立支援、セクシュアル・ハラスメント、健康診断、夫婦別 姓等が話し合われました。

日頃、新聞報道等で民間企業における過酷な労働、サービス残業、あげ句の果 ての過労死、いとも簡単なリストラ等々を目にするにつけ、わが身のなんたる幸せ、を感じていただけにタイトルの「人間らしく」にはいささか戸惑うものがありましたが、そこで各大学から報告された事例はそれがことさら誇張でもないことを示したものでした。「2部局できるほどの出勤拒否症者」のいる旧帝大の事例には驚かされましたが、常時膨大な事務量 を抱えあえぐ状況の中では必然のような。ここでは、女性研究者の「住所変更など一ヵ所に届け出ればすべて処理されるべきものを」との発言に「もう少しお互いの仕事に理解と協力がほしい。」と言い合う場面 もありましたが、今後法人化等ますます双方の負担が増大する中でいかにして効率的で軽減につながる方策を考えるかが重要との意見で一致しました。

 男女共同参画社会を目指す中での女性研究者のわずかずつながらでもの伸び並びに留学生、大学院生の増加は、大規模大学においては久しく忘れていた保育所設置問題を改めて喚起させる状況になっています。全大教事務局へもかつての運動のノウハウやデータ把握の機能を求める意見が強く出されました。わたしたちの範囲でできることは育児休業の取得を勧めることぐらいでしょうが、働きながらの子育ての苦労を知る者としてその雰囲気を作っていくことは責務です。

夫婦別姓問題においては、論文等業績に係る要因もさることながら「自分らしくあるために」その都度面 倒な手続きに耐えながら旧姓を通す2名の女性研究者に同性からもどうしてそうまでして?と疑問の声が上がりましたが、どこか清々しく潔ささえ感じられ、希望者は法的にきちんと保証されるべきとの方針に「納得」でした。

セクハラ問題では、各大学から実例の報告もあり、組合としては現在の制度がきちんと機能しているのかを監視し、被害者をさらに苦しめることのないよう配慮しながら対策結果 の公表を要求しようとの意見が集約されました。

さまざまな職種の参加者の生の声は、まだまだ女性が男性に伍して働くことの困難さを強く感じるものでしたが、ネットワークを駆使し、情報を交換しながら少しずつでも打開の道を探っていくことの重要性を再認識しました。   (古守)                                                                                               


第4分科会(女性部の組織強化・拡大)報告

4つの分科会の中ではもっとも人数が少なく、2日間を通 して11大学27名が参加した。来年10月に山梨医科大学との統合を控えている山梨大学としては、組合の組織強化・拡大に役立つ妙案がないものかと期待しての参加だったが、各大学からは口をそろえて組織率の低下、若い人たちの組合離れ、役員のなり手がないなどの厳しい状況が報告された。大阪大学では今年から女性部が無くなり執行部の男性がこの会に出席していた。このような状況になっている原因として、最近の職場の多忙化で活動する時間が作れない、次世代の担い手が育てられない、組合に入っていてもいなくても昇格昇給は同じでメリットが無い、などの意見が出され、どこも同じ状況であることを確認し合う会となった。

 しかしながらそのような状況の中で各大学女性部とも 山梨大学の女性委員会が主催している「身近なアカデミー」と同じような集まりの場を企画・実施しており活動の奮闘ぶりが伺われた。

しかしこのような活動がなかなか組合員拡大につながらないというのも事実である。組合のあり方・役割を考え直し、組合員のためにだけ活動すべきではという意見もあったが、2日間の討論では組織の強化・拡大のためのこれといった妙案は得られなかった。いましている活動を継続していくこと、行事に参加するだけではなく企画する段階から参加して連帯感を共有すること、独法化された場合、組合は交渉権を持つ唯一の組織となること、そのためにも各大学の情報を全大協の女性部に蓄積して共有化し、メーリングリストで知らせ合うことで情報を活用していくことなどを確認して散会した。

                             (文責 保坂)


《配布資料》

全大教第6回女性交流集会 討論の柱・資料集

京都大学職員組合女性部第24回定期大会議案書

京都大学職員組合女性部第25回定期大会議案書

京都大学職員組合女性部参考資料

「男女共同参画社会これからどうなる京都大学」

京都大学職員組合時間雇用職員意見書

「J_0Dタイム労働に係る雇用管理研究会報告を読んでさらなる検討を期待する。」

 京都大学職員組合時間雇用職員懇談会「時間雇用職員実態調査2001年」

京都大学職員組合定員外部会「差し迫った独法化を考えるー定員外職員の立場から」

鹿児島大学教職員組合女性部「おごじょ」

鹿児島大学教職員組合定員外職員部会「定員外職員問題」

鹿児島大学教職員組合女性部「鹿児島大学当局への情報公開請求で級別 在籍者数を明らかにさせました。」

都城高専教職員組合女性部の活動報告「女性交流集会に向けて」

名古屋大学男女共同参画ワーキンググループ

「名古屋大学における男女共同参画を推進するための提言」

名古屋大学職員組合第28期運動方針案抜粋「女性部会」

東京大学職員組合教務職員問題対策会議

「助手制度・教務職員制度廃止に関するアンケート」

 北海道大学教職員組合事務職員部会

  「学長選挙にあたり北大のみなさんに訴えます。男女共同参画の推進等に関する総長候補者との面 談結果」

 北大職組女性部ニュース

 大阪大学教職員組合定員外部会「定員外職員の任用更新にあたっての要求書」

大阪大学教職員組合ニュース「大阪大学は1000名の非常勤職員の雇用を保障せよ!」「非常勤職員の産休(無給)の権利剥奪を許さない!」

     以上組合事務室に置いてありますので、興味のある方はご覧ください。